ミネロンに含まれる有機酸の働き

1.細胞の直接利用

ミネロンは、トリカルボン酸(他の有機酸と異なりOHイオンを三つ含むもの)が製品の基剤になっています。 この有機酸は、通常の細菌の細胞にとって、一般的に生きていくのに使われる物で、細胞エネルギーを得るために重要な働きをしています。 例えば、細胞内で糖分を分解して、エネルギーを得るときにも、この有機酸が分解の手助けをしてくれます。 したがって、これを曝気槽内の生物に供給する事は重要な意味を持ちます。

2.金属イオンの橋渡し

ミネロンに含まれる金属イオンは、全てこの有機酸に内包(キレート化)されてイオン化しています。これにより、細胞膜の透過が簡単になり、より効率的に細胞内部にまで金属イオンが到達、細胞内で酵素活動などに利用する事が可能になります。

3.溶存酸素効率の向上

トリカルボン酸は、OHイオンを三つ持っていますので、散気管より供給された酸素(O2)のイオン化を助ける事ができます。これは「有機物の分解」に非常に貢献します。

「有機物の分解」
通常BOD成分は有機物です。有機物を酸化により分解するという事は、酸素が直接分解するのではありません。O2イオンになって水中に溶解した物が、初めて分解のために使われます。したがって、水中のO2のイオン化を円滑に促進するという事は、有機物の分解に貢献する事になります。

Copyright(C) SEKISEN Ltd. All rights reserved. 本サイトを無断で転載・複製することを禁じます。