C町公共下水道 浄化センター 使用例
● 目 的 | : | 沈降性改善・余剰汚泥削減 | |
● 流入水量 | : | 500t/日 | |
● 水 質 | : | PH | … 7.1 |
COD | … 100mg/ | ||
BOD | … 270mg/ | ||
SS | … 210mg/ | ||
T-P | … 4.6mg/ | ||
● 処理施設概要 | |||
処理施設 |
: | オキシデーションディチ法 | |
曝気槽容積 |
: | 600t槽 各二系列 | |
● 余剰汚泥 | |||
処理形態 | : | 移動脱水車による引き抜き処分 | |
汚泥引き抜き量 | : | 87.5t/月間 |
ミネロン添加による沈降性改善・余剰汚泥削減の経過
≪ ミネロン添加前 ≫
糸状性細菌の発生が多く沈降性が不良、実際に某社の沈降剤を予算化し添加していた。 処理水質は決して悪くなかったが、移動脱水車の採用などで処理費用は年間4,475,000円必要であった。
≪ ミネロン添加開始後1ヶ月経過 ≫
徐々に糸状性細菌の発生が抑えられてくるのと同時にミネロンに含まれる金属イオンの細胞内での利用が活発化し、フロック状況が改善してきていることが解る。一部のフロックには高濃度に凝集性が改善、グラニュール汚泥の性状に形成されてきているものも確認できた。
≪ ミネロン添加開始後2ヶ月経過 ≫
フロック性細菌の優占化により、ほぼ糸状性細菌の影響が無くなり、同時に徐々に汚泥内部での自己硝化が改善、汚泥量の減少が始まってきている。もちろん処理水の改善も大きく、沈殿槽での透視度の改善が確認できた。
≪ ミネロン添加開始後3ヶ月経過〜現在 ≫
汚泥性状は安定化し、幾つも活性汚泥指標生物が認められるのと同時にフロック性細菌の優占化が見受けられた。ミネロンの効果が発揮され、汚泥生物相内の食物連鎖が円滑化、余剰汚泥の発生も抑えられている。
余剰汚泥削減に伴う経費削減効果
◆ ミネロン添加前
余剰汚泥引抜費用 | 175t×21,000円 | 3,675,000円 |
沈降剤経費 | 800,000円 | |
合 計 | 年間 4,475,000円 |
◆ ミネロン添加後
余剰汚泥引抜費用 | 70t×21,000円 | 1,470,000円 |
ミネロン添加費用 | 5/日×910円×30日×12ヶ月 | 1,638,000円 |
合 計 | 年間 3,108,000円 |
◆ 削減費用
年間 1,367,000円 |
※現在、運転管理内容の検討に入っており、その運転しだいでは更に50%以上の汚泥削減が可能であると判断されている。